ワインを嗜む軒下は、
空を眺める特等席。
暮らしは建築の実用で、建築は暮らしの発明のように思う。
人生は家と寄り添いながら、共に暮らしをつくる共同作業のようだと感じる。
建築は暮らしの中で完成していくのだろう。
暮らしと建築の遊び場。
豊かな暮らしを生み出すための、アトリエのある家。
ワインを嗜む軒下は、
空を眺める特等席。
庭は内と外をやわらかく繋ぐ。
社会と家庭の緩衝地帯は、家族とご近所の豊かな関係を築く。
窓からの光をつかった演出は
オランダの画家の専売特許ではなかったみたいだ。
『コーヒーを飲む男』でも格好はつく。
インテリアは着る空間。
頭の中の姿見に映した背中。
きっと似合うと思う。
「家庭」という言葉は「家」と「庭」から出来ています。
社会と家族が直につながるのではなく、庭という小さな社会を挟むことで地域に緩やかに馴染むことができる。
そういった関係性の計画も建築の仕事だと思います。
住宅の建築を通して、豊かな地域をつくれたら嬉しいです。
「アトリエのある家」