箱型でない総二階。
生い茂る木々のように、三角の屋根が空に伸びていくように見える。
インダストリアル(工業的)だからと言って、人間味がない訳ではない。
職人の手が入った鉄と木はむしろ温かい。
憧れていた暮らしへの想い、アンサーのように出てきたデザイン。
人と人から出てきて、手と手で作られた暮らしの器。
無機質なのに、体温がある
インダストリアルハウス。
箱型でない総二階。
生い茂る木々のように、三角の屋根が空に伸びていくように見える。
好きなものに囲まれて暮らしていると、
暮らしている自分も好きになれる気がする。
クルクルと回るファン。
階段を昇る私。
ソファでくつろぐパートナー。
頭の中にあった理想に住んでいる。
いくつになっても、
この家が似合う私たちでいたいと思う。
吹き抜けのあるリビング。
ステージのように光が降りそそぐ。
自然とそこに集いたくなる。
家族を一望できる階段。
「おはよう」と降りていくのが、なんだか楽しい。
太陽の恩恵は、パッシブで受け取る。
夏の西日を遮るため、軒下は風を感じて家族が憩う。
一目お会いした時からおしゃれなご夫婦。
このご家族のお家はおしゃれなものになるだろうと感じました。
ヒアリングの中で感じたご家族の温かな人柄とおしゃれさを両立させた家にしたい。
設計のテーマはインダストリアルと温かさになりました。
建築は技術の世界ですが、思いやりの世界でもあります。
人が人を思いやる気持ちを、格好よく建てていく。
大分の高台に建つこのお家が、そういったお家になっていたら嬉しいです。
「インダストリアルハウス」