閉じながら、
ひらく。
外の視線と音をやわらげ、
暮らしの内側に光と広がりをつくった平屋。
西側には、臼杵市内でも特に交通量の多い交差点。
東側には線路。
外からの視線や音を受けやすく、窓の先に借りられる景色もない。
福良のモデルハウスは、住まいの敷地として決して扱いやすいとはいえない土地に建っています。
この場所で、プライバシーを守りながら、閉塞感のない住まいをどうつくるか。
外から見たときの美しい佇まいと、内側で過ごす人の落ち着きを、どう両立させるか。
その問いから生まれたのが、街と室内の間に設けた中間領域となるアウトドアリビングです。
外の喧騒をそのまま室内へ入れず、それでも外とのつながりは失わない。
光、空気、素材、温度、視線の抜けを一つの空間として整えた、
樹の家こころ舎の「五感設計」を体感していただくためのG3モデルハウスです。
土地を読み解く
景色を借りられない土地に、暮らしの風景をつくる。
住宅設計では、一般的に窓の先にある緑や山並み、空などを切り取り、室内へ取り込むことがあります。
しかし、この敷地では、西側の幹線道路と東側の線路により、外の景色をそのまま住まいへ取り込むことはできませんでした。
だからといって、窓を小さくし、外に対して閉じるだけでは、光も広がりも失われます。
そこで考えたのは、外の景色を借りるのではなく、敷地の内側に、暮らしの風景をつくることでした。
道路や線路から届く視線と音を建築で受け止め、その内側に、家族が安心して過ごせる場所をつくる。
敷地の条件を消そうとするのではなく、条件を読み解き、住まいの心地よさへ転換しています。
設計思想
外と内のあいだに、心地よい距離をつくる。
リビングの先に設けたアウトドアリビングは、単なるテラスでも、目隠しのためだけの空間でもありません。
街と室内のあいだに、もう一つの領域を置く。
外からの視線は遮りながら、室内からの視線はその先へ伸ばす。
プライバシーを守りながら、光と奥行きを取り込み、内と外のつながりをつくる。
その両方を担う、中間領域です。
佐藤慎一郎の設計思想の原点には、「道・庭・家」がつくる距離の記憶があります。
道と家を完全に隔てるのではなく、その間に庭のような緩衝帯を設けることで、
人の気配を感じながら、落ち着いて暮らせる距離をつくる。
その感覚が、この家の内外の関係にも反映されています。
外から見たときには、街の風景の一部として美しく佇む。
内側では、外から守られながら、伸びやかに過ごせる。
閉じることと、ひらくことを対立させず、一つの建築として整えました。
空間を歩く
玄関を開けた瞬間から、視線が先へ導かれる。
佐藤の設計では、平面図を描くときから、玄関を開けた瞬間に何が見えるか、
その先へどのように身体が動くかを考えます。
目的の場所まで何度も曲がる動線は、日々の小さな負担になります。
そのため、移動するときに曲がる回数をできる限り少なくし、
初めて入った人にも自然に行き先が分かる空間をつくります。
五感の家も、玄関から室内へ入ったときの抜け、24帖のLDKからアウトドアリビングへ伸びる視線、居室や水まわりへの移動を、一連の空間として構成しています。主寝室、子ども室、和室、書斎、ランドリー、収納を備えた平屋でありながら、複雑さを感じさせない動線計画です。
広さを見せるためではなく、暮らす人の動きが自然であるための余白です。
五感を設計する
言葉になる前の心地よさを、素材と光でつくる。
- 木の匂い
- 石に触れたときの冷たさ。
- 光が壁や天井を伝う様子。
- 風が抜けるときの音。
人が「なぜか、ここが好き」と感じるとき、そこには、過去に経験した心地よさとの共鳴があります。
樹の家こころ舎が考える五感設計とは、五感を強く刺激することではありません。
住む人の記憶の中にある心地よさへ寄り添いながら、
光、素材、空気、静けさ、動線を整えていくことです。
「五感の家」では、木、石、塗り壁の質感を、単なる装飾として使っていません。
外観から室内まで素材の調和を図り、光が当たったときの陰影や、
時間とともに表情を変えていく様子まで含めて設計しています。
外壁や軒天には塗り仕上げ、石、レッドシダー、ガルバリウム鋼板などを用い、
異なる素材を一つの佇まいへまとめています。
写真で見る色や形だけではなく、近づいたとき、触れたとき、
その場所に立ったときに感じるものをご覧いただきたい家です。
住宅性能
大分の酷暑と厳寒を、建築の力で穏やかにする。
「五感の家」のUA値は0.25W/㎡K、ηAC値は1.1。
国の住宅性能表示制度における最高等級、断熱等性能等級7を満たし、HEAT20が示すG3水準にも達する断熱性能です。モデルハウスのある臼杵市(6地域)では、HEAT20 G3のUA値の目安はUA値0.26とされており、この家はそれを上回るUA値0.25を実現しています。
- 高い断熱性能が目指しているのは、数値のための数値ではありません。
- 真夏に外の熱が室内へ入りにくいこと。
- 真冬に室内の暖かさが逃げにくいこと。
- 廊下や洗面室、寝室へ移動しても、急な温度差を感じにくいこと。
家の中の温度むらと身体への温度ストレスを抑え、季節によって使わない部屋をつくらず、
家族が一年を通してのびのびと暮らせる室内環境を支えます。
HEAT20のG3は、室内の温度むらを抑え、暮らしやすさを高めることを目的とした水準です。
設備に頼り切らない
住宅そのものが、少ないエネルギーで快適さを保つ。
ZEHは、断熱性能や省エネ設備を高め、太陽光発電などの創エネルギーを組み合わせることで、
年間の一次エネルギー収支をおおむねゼロ以下にする考え方です。
「五感の家」がまず大切にしたのは、設備でエネルギーをつくる前に、
建物そのものが熱を通しにくく、少ない冷暖房で快適さを保てることです。
開口部を極端に減らして断熱性能を上げるのではなく、
開口率25%を確保し、光や広がりを残しながらG3に挑戦しました。
窓から入る夏の日射を抑えるηAC値1.1の設計と、室内外の熱移動を抑えるUA値0.25の断熱性能。
そこへC値0.2cm²/㎡の気密性能を組み合わせることで、
冷暖房した空気を無駄に逃がさず、計画した空気の流れを実現します。
エアコンを使わないことが目的ではありません。
エアコンに頼り切らなければ快適さを保てない家にしないこと。
世界の高断熱住宅を視野に入れた外皮性能を、設計力と施工技術という建築の力によって形にしています。
施工技術
設計した性能を、図面の中だけで終わらせない。
高い断熱性能は、断熱材の厚さを増やすだけでは実現できません。
「五感の家」では、壁の内側に100mm、外側に60mmの断熱材を重ねる付加断熱とし、
屋根にも160mmの断熱材を施工しています。
外張り断熱材と外壁の間には、湿気を排出して建物の耐久性を保つための通気層が必要です。
そのうえで外壁が長い年月の間に垂れ下がらないよう、専用の固定部材を配置し、
その中心へ通気胴縁を固定するパネリードを正確に打ち込んでいます。
わずかな位置のずれが、外壁の耐久性や断熱性能へ影響する施工です。
「最初の一本の線から、最後の一本の釘まで。」
設計した意図を現場で崩さず、完成すると見えなくなる部分まで正しくつくる。
その凡事徹底が、UA値0.25、C値0.2という実際の性能を支えています。
耐震性と耐久性
心地よさを、次の世代へ残せるものにする。
五感の家は、許容応力度計算に基づく耐震等級3で設計しています。
建物の形だけで判断するのではなく、
柱、梁、接合部、耐力壁、基礎にどのような力がかかるかを一棟ごとに検証し、
地震に対する安全性を確かめています。
また、住まいは、完成したときだけ美しく快適であればよいものではありません。
- 修繕しながら長く使えること。
- 素材が時間とともに馴染むこと。
- 家族構成が変わっても、その場所で暮らし続けられること。
三世代にわたって住み継ぐことを見据え、
住み終えたあとも、次の人が「ここに住みたい」と思える家をつくる。
樹の家こころ舎が目指しているのは、消費される住宅ではなく、価値を保ちながら残っていく財産としての住まいです。
[DETAILS] モデルハウス基本情報
- 所在地:大分県臼杵市
- 敷地面積:323.9坪(1,070.75m²)
- 建物面積:42.58坪(140.77m²)
- 断熱性能:断熱等性能等級7/HEAT20 G3
- Ua値:0.25W/m²K
- ηAC値:1.1
- 耐震性能:耐震等級等級3
- 気密性能 C値:0.2cm/m²
- 耐震等級:耐震等級3
- 構造計算:許容応力度計算
写真では伝わらないものを、現地で。
玄関を入った瞬間、視線がどこまで伸びるか。
リビングとアウトドアリビングが、どのようにつながって見えるか。
木や石が光を受けたとき、どのような表情を見せるか。
外の暑さや寒さに対して、室内の空気がどれほど穏やかに保たれているか。
説明を読んで分かることには、限りがあります。
家づくりの依頼先を決めるためではなく、ご自身とご家族が、本当に心地よいと感じる住まいを知るために。
「五感の家」に身を置き、設計と性能、施工技術が一つになった暮らし心地を、ご自身の感覚でお確かめください。
臼杵市・福良「五感の家」モデルハウス内覧ご予約
内覧日時:毎日開催(水曜日定休 )各日3回 ❶10:00-11:30 ❷13:00-14:30 ❸15:30-17:00
要ご予約:(詳細はご予約承り後にご案内いたします)
時間:各回90分(予約制・各回1組様限定)
所在地:臼杵市大字福良1884番地の1
詳細お問い合わせ:FREEDIAL 0120-922-750/TEL 0972-83-5918
アクセス:
◼︎電車でご来社の方: JR日豊本線「上臼杵」駅から徒歩3分
◼︎車でご来社の方:臼杵インターより車で5分 ※専用駐車場をご用意しております。
下記フォームより、お申し込み日の翌日以降の日時でご予約(第一希望日 / 第二希望日)ください。
ご希望日を確認・調整の上、担当者よりメールにてご連絡させていただきます。
入力後、確認ページで入力内容をご確認の上、送信してください。
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