【大分版】あなたに向いている住宅会社の種類と違いがわかるー注文住宅のプロが教える!メリット・デメリット
「家づくりを検討し始めたばかりで、どんな住宅会社があるのかがわからない…。」
「これから家づくりをするために情報収集をしておきたい!」
そろそろ家を買おうかなーと思いはじめたものの、
実際に始めてみると、
意外とどう進めたらいいかわからないものですよね。
なかには、
「なんとなくハウスメーカーを回っていたが、自分たちに合わないと思い始めた…。」
というひともいらっしゃるかもしれません。
はじめての家づくりですし、失敗できないものだからこそ、
いろいろと不安になってしまいますよね。
今回は家づくりのプロの観点から、
・住宅業者の種類
・それぞれのメリット・デメリット
について解説をしました!
「住宅会社にはどういう種類があるのか知りたい!」
「住宅会社別のメリット・デメリットを知りたい!」
「自分にはどういう住宅会社が合っているのか知りたい!」
という方向けにお話をさせていただきます。
読み終わったときには、
「それぞれの住宅会社のメリット・デメリットがわかった!」
「自分に向いている住宅会社がわかった!」
となるように、お話をさせていただきますので、
どうぞ、最後まで目を通していただけるとうれしいです。
Contents | 目次
1.住宅会社の種類
1-1.どうして、住宅会社の種類を知っておく必要があるのか?
まずはじめに、
「どうして住宅会社の種類を知っておく必要があるのか?」
から確認をしていきますね。
住宅会社の種類は、大きく4つに分けられます。
・建売住宅業者
・ハウスメーカー
・工務店
・設計事務所
です。
同じ住宅業者といえども、
それぞれのつくる家はまったく違うものになります。
これは、ご飯屋さんに例えると、
・お惣菜屋さん(建売住宅業者)
・高級チェーン店(ハウスメーカー)
・まちの食堂(工務店)
・料理研究家(設計事務所)
くらい違います。
もし、あなたが住宅会社の種類を知らないまま、
家づくりをはじめてしまったらどうなるのでしょうか?
例えば、
「安定した品質がよかったのに、まちの食堂に入ったらハズレだった…」
となってしまったり、
「アットホームな雰囲気がよかったのに、事務的な対応しかしてもらえなかった…」
となるかもしれません。
また、自分にあった住宅会社の種類を知らなかったばっかりに、
「たくさんの住宅会社を回りすぎて、よくわからなくなってしまった…」
と『家づくり疲れ』を起こしてしまうかも知れません。
ですので、家づくりをはじめるこのタイミングで、
・どういった住宅会社があって
・それぞれに、どんなメリット・デメリットがあって
・自分たちにはどこが向いているのか
を知っておいていただきたいのです。
1-2.住宅会社の種類は?
住宅会社の種類はざっくり分けると、
・建売住宅業者
・ハウスメーカー
・工務店
・設計事務所
の四種類になります。
このうち注文住宅を建てることができるのは、
・ハウスメーカー
・工務店
・設計事務所
です。
「注文住宅ってなんだ?」
というひとは、
こちらに詳しい記事がありますので、ご確認ください。
「無駄なコストをかけずに大分でこだわりの注文住宅を建てる方法」
2.住宅会社種類別メリット・デメリット
2-1建売住宅業者
建売住宅はその名の通り、
「建っている住宅を売る」住宅の種類です。
すでに建ち上がっていますので、
実物を見て選ぶことができますし、
土地をお持ちでない方は、土地もセットでついてきます。
いうなれば、「惣菜屋さん」の料理のようなもので、
手軽に安価に手に入れられる点が最大のメリットということができるかと思います。
一方で、良くも悪くも「出来合い」ですので、
材料や作り方といったものに自分の要望を組み込んでいくことはできません。
家づくりにこだわりたいという方には、不向きかと思います。
メリット:手軽で安価!打ち合わせ含めてコストを抑えやすい!
デメリット:自分たちの要望を組み込むことができない。
2-2ハウスメーカー
ハウスメーカーは全国に拠点を持つ住宅会社で、
家づくりの大部分を工場生産でまかなう会社さんのことを指します。
総合展示場に行くと出展していたり、
テレビCMで見かけたりすることが多い住宅会社さんのイメージです。
ハウスメーカーの住宅のメリットは、安定した品質。
言い換えれば、ブランドです。
例えるならば、全国展開のチェーン店のようなものですね。
どこに行っても、同じ品質のサービスを受けることができますので、
失敗をしにくいのがメリットと言えます。
逆にブランドものの宿命ですが、
他の業者さんに比べて価格が高いことが多いのは
デメリットと言えるかと思います。
コストに比べて飛び抜けて満足ができるというかんじではないかと思います。
メリット:安定した品質の住宅を手に入れることができる
デメリット:業界の平均に比べて価格が高め。
2-3工務店
工務店は、地場で展開するまちの住宅会社さんです。
先ほどのハウスメーカーさんは、
家を建てたことがないひとでも名前を知っていたりするので、
「ほとんどのひとがハウスメーカーで家を建てているのでは?」
と感じられるかもしれませんが、
実際にハウスメーカーで家を建てるひとの割合は
全体の約2割程度だと言われています。
そして残りの8割は実際には地場の工務店で家を建てているんですね。
それだけ、数が多いのがこの工務店という住宅会社の種類になります。
工務店のメリットは、
安価に注文住宅を建てやすい点にあります。
建売住宅も安価ではありましたが、
要望を組み込んだ注文住宅を建てることができません。
また、ハウスメーカーは要望を組み込むこともできますが
安価ではありません。
この間の、
「安価に注文住宅を建てられる(コスパがいい)」
というのが工務店のメリットでしょう。
デメリットは、品質を見分けにくい点です。
工務店は、まちの食堂のようなものです。
うまくいけば、おいしいご飯を安く食べられるかも知れませんが、
下手をすると、
まずいご飯を(時には食中毒を起こしてしまうような身体に悪いご飯)見合わないような価格で食べさせられるかも知れません。
工務店を選ぶ場合は、選ぶ際の注意点をしっかりと知っておく必要があるでしょう。
メリット:安価にこだわりの注文住宅が建てられる
デメリット:品質を見極める必要がある
2-4設計事務所
最後に設計事務所です。
設計事務所では、
腕一本で食っていけるようなプロに設計をお願いすることができます。
とことんこだわることができるのが、
設計事務所を選ぶメリットだといえるでしょう。
デメリットは、
時間的にも金額的にもコストがかかるということです。
また、施工品質は実際に施工を請け負う工務店や大工さんの腕によるということです。
例えるなら、設計事務所は料理研究家のようなもの。
あなただけの、あなたにあった最高のレシピを考えてくれます。
ですので、うまくあなたの要望を引き出してもらうことができれば、
満足度の高い家づくりになっていくことと思います。
一方で、最高のレシピだけでは料理はおいしくできません。
実際に料理をつくるシェフ(大工さん・工務店)の腕があってこそのものです。
ですので、先ほどの工務店のデメリット同様、
施工の品質についてはチェックが必要です。
メリット:自分にあった設計にとことん取り組める
デメリット:時間もお金もコストがかかる
(打ち合わせの回数が多い。設計費だけで、建築費用の10~15%程度かかる)
3.あなたにあった住宅会社の種類は?
ここまで、
・建売住宅業者
・ハウスメーカー
・工務店
・設計事務所
の4つの住宅会社の種類とメリット・デメリットを見てきました。
では次にあなたにはどの住宅会社が向いているのかを見ていきましょう。
3-1.立地重視・打ち合わせの楽さ重視のひとは、建売住宅を
建売住宅の特徴は、マンションの特徴と似ています。
すでに出来上がっていて、すぐに入居することができますし、
駅近の立地がよい場所に建つことが多いです。
「家づくりにこだわりがあるというよりは、便利な場所にすぐに引っ越したいんだよね」
「打ち合わせはできる限り少なく済ませたい!」
というひとには、建売住宅が向いていると思います。
「家づくりにこだわりがある。こういう暮らしがしたい!」
「打ち合わせも醍醐味だ!」
というひとには不向きでしょう。
3-2.品質の安定性重視・お気にいりのメーカーがあるひとはハウスメーカーを
品質にぶれがなく、
致命的な失敗をしにくいのが
ハウスメーカーの特徴です。
また、なかには
「どうしても○○ハウスで家を建てたいんだ!」
というひともいらっしゃるかと思います。
「少し多めに予算をかけてでも、安定した品質のものを選びたい!」
「みんなが知っている○○ハウスで家を建てたい!」
というひとにハウスメーカーは向いています。
「コスパよくこだわりの家を建てたい!」
「ひとと同じような家を建てたくない!」
というひとには不向きでしょう。
3-3.コスパ重視・こだわり重視のひとは工務店を
コストパフォーマンスとこだわりのバランスがとれていること。
対応のアットホームさが工務店の特徴です。
「コスパよく、こだわりの家をつくりたい!」
「打ち合わせ自体も楽しみたい」
というひとに工務店は向いています。
「コストがかかってでも、みんなが使うような標準的な家がいい!」
「打ち合わせはできる限り少ない方がいい!」
というひとには不向きでしょう。
3-4.「とにかく、こだわりたい!」というひとは設計事務所を
設計事務所の特徴は何度も何度もプロと打ち合わせをできる点です。
「家づくりには、コスト度外視でとにかくこだわりたい!」
「他とはまったく違う家にしたい!」
というひとに向いています。
「コスト含めてバランスが大事だ!」
「自分らしさも出したいが、あんまり派手すぎないほうがいい」
というひとは一般的に不向きでしょう。
(もちろん設計士さんのなかには、依頼主の話をしっかりと聞いてくれる方もいらっしゃいますが、自分の「作品」として設計をする方もいらっしゃるのも事実です)
まとめ
ここまで、住宅会社の種類とメリット・デメリット。
あなたに向いている住宅会社はどの種類かをお話させていただきました。
今回のお話のなかでは、
「どういう目線で個別の住宅会社を選んでいったらいいのか」
について、触れることができませんでしたので、
次回の記事でまたお話ができればと思います。
また、今回の分類はあくまでもおおまかに分類をするとこうなるというものですので、
個別の住宅会社のなかには、それぞれの特徴が当てはまらないところもあります。。
ざっくりと住宅会社の種類をつかむためにご活用いただけるとうれしいです。
このコラムを書いているのは…
大分市・臼杵市・佐伯市を中心に注文住宅を専門につくる工務店です。
元々、独立して設計事務所を開いていた代表が、
「いい図面だけではなく、しっかりと施工まで管理をしなければ、いい家にはならない」
と工務店をひらいたことにはじまりました。
性能や設計にもこだわりがありますが、
何より、人生でたった一回の家づくり。
家をつくっていく過程そのものを
楽しいものにしたいとの思いで、
日々お家づくりのお手伝いをさせていただいています。