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リビング階段って実際どうなの?大分県の建築プロが教えるメリットとデメリット

「リビングに階段をつくりたいんです!」

 

住宅関係の雑誌やInstagram、PinterestといったSNSの発達のおかげで、お客様からいただくご要望も多様化をしています。

 

そのなかでも最近特に多いのが、ピットリビングと呼ばれる床を下げたリビング空間。そして今回テーマにしたいリビング階段です。

リビング階段自体は特に新しい手法ではありませんが、家族の価値観の変化からかご要望をいただく機会が増えたように感じます。

 

インターネット上にもリビング階段の実例はたくさんありますし、メリット・デメリットを説明した記事はたくさんあります。

ですので、今回は簡単にリビング階段の機能的なメリットとデメリットを確認したあとに、注文住宅を扱う工務店ならではの視点で、どういった暮らしを望む方に向いているのかというポイントをお伝えできればと思っています。

 

この記事を読んで、もっと家づくりがわくわくするものになっていたらうれしいです。

 

 

1.リビング階段の「3つのメリット」

 

リビング階段を希望する理由は人それぞれですが、建築のプロ視点では次の3つの点が挙げられます。

 

1-1. リビングの空間を広く感じられる

意外と気づきにくいものですが、二階建てのお家には必ず吹抜けの空間があります。

それはどこかというと階段の上の空間です。

 

リビングに面して階段をとることで、吹抜け空間を確保することができ、空間を広く感じることができます。

また、階段の上部に窓をつけた設計にすると、隣に家がある場合でも光を取り入れることができ、抜け感を演出して、より空間を広く感じさせることができます。

 

 

1-2.親子のコミュニケーションがとりやすくなる

 

リビング階段にする2つ目のメリットは家族のコミュニケーションを取りやすくなる点です。

 

二階建てのお家では、一階部分にリビングをとって、二階部分に子供部屋をとることが一般的です。

 

ですので、リビング部分に階段を設けることでお子さんが思春期の時でも自分の部屋に戻るまでに一度は顔をあわせることができます。

 

自分が思春期の頃を振り返ってみると、一目散に部屋にこもりたいと思うこともあったように思いますが、親心としてはどんな表情をしているかは見ていたいものではないでしょうか?

 

これは完全に個人的な意見ですが、家づくりはもちろん自分を含めた家族のために行うものではありますが、特にご夫婦のために行うものだと感じています。

 

お付き合いをして結婚をしたご夫婦に新しい家族が増えて、もしかしたらこのタイミングでお家を建てて、お子さんと一緒にお家も育っていって、お子さんが巣立っていって、初めての自分たちの家での二人の生活が始まるかもしれません。

 

「お家とともに一番長い時間を過ごす主人公はやはりご夫婦なのでは」

 

と感じています。

 

だからこそ、ご夫婦が思うように親心を優先してお家づくりをされてもいいのではと思っています。

階段が家族の思い出になってもうれしいですね。

 

また、お子さんとのコミュニケーションをとることを目的としてリビング階段をご希望されるご家庭では、家族でのコミュニケーションを大切にするため、あえて子供部屋を小さくすることが多いです。

 

子供部屋を設けて、プライバシーを確保はするものの、部屋にこもりっぱなしにしないように子供部屋を小さくします。

そうして確保できたスペースを利用して、リビング空間に勉強スペースを設けることができたりします。

 

ご家族にとって何が大切なのかをしっかりと見つめて、メリハリの利いた間取りにしていくことで、家づくりが満足するものになっていくのではないかと思います。

1-3.おしゃれに見える

 

リビング階段にする3つ目のメリットは、おしゃれに見えることです。

 

インターネットで検索をして、スタイリッシュなデザインのリビング階段をたくさん見たという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

「絵になるリビングをつくる」というのも、素晴らしい「家づくりの理想」の一つだと思います。

そういった場合にはリビング階段も選択肢の一つとなります。

 

2. リビング階段のデメリットはズバリ「電気代」

 

これまでリビング階段のメリットについて一緒に確認をしてきましたが、デメリットについてもしっかりと確認をしておきたいと思います。

 

リビング階段のデメリットは電気代が高くなりがちなことです。

 

古いお家を冬に訪ねていったときに、玄関に吹抜けがある場合、

「冷えるなー」

と思った経験はありませんか?

 

古いお家は断熱性能について現在ほど考慮されていないことが多いのですが、そういったお家ですと吹抜けのような大空間があると冷暖房が効きにくくなってしまいます。

 

リビング階段も吹き抜けになりますので、しっかりと断熱性能をチェックしておかないと特に冬場の暖房が効きにくくなります。

そうなると当然電気代もかかってしまうわけです。

 

おしゃれは我慢といったりもしますが、しっかりと断熱の対策をとれば我慢なくおしゃれなリビング階段をつくることはできますので、どのように対策をとれるのかもあわせて確認をしていきましょう。

 

2-1.対策:建物の断熱性能を上げる

 

リビング階段を設置した上で、電気代を抑えながら冷暖房をしっかり効かせるためにはお家の断熱性能を高めることが有効です。

 

また、断熱性能によっては吹抜けを設けることで、建物の一階部分と二階部分の空気を同時に調整することができますので、エアコンの設置台数を少なくすることも検討できます。

 

断熱の性能を高くするためには、よい断熱材をしっかりと施工することが必要です。

材料費と職人さんの工賃の兼ね合いで、どうしても建築費用が上がる点はデメリットといえるでしょう。

 

しかしながら、燃費のいい車が購入時の価格は高いものの、乗れば乗るほどにガソリン代がお得になっていって元が取れていくのと同じように、高い断熱性能があるお家も住めば住むほど、電気代が節約されていきます。

 

お家は車よりも長く使うものですので、性能についてはしっかりと確認をしておいてもよさそうです。

 

高性能な住宅については、どれくらいで建築費用が回収できるのかについてもふれた記事がありますので、よかったら参考にしてみてください。

大分・臼杵で高性能な家を建てるなら!コスト、メリットデメリットを実例から解説

 

2-2.ロールスクリーンでは断熱は不完全

 

空間を区切ることで冷暖房の効率を高めようと、階段の部分にロールスクリーンという簡易な間仕切りを使うことを検討する方もいらっしゃいます。

 

しかしながら、ロールスクリーンでは断熱性能があまりなく、空間の広がりや光を取り入れるというリビング階段の魅力を損ねてしまいます。

同じように引き戸を設置するという方法も考えられますが、程度の差こそあれ同じようなデメリットがあると考えてよいでしょう。

 

3.リビング階段を設置するかどうかを決める方法

 

リビング階段のメリットとデメリットをこれまで見てきました。

空間の広がりやリビングの明るさ、家族の関り方に魅力がありながらも、断熱性能には気をつけないと寒くて(暑くて)過ごしにくいリビングになってしまうということでしたね。

 

では、リビング階段を設置するかどうかはどのようなポイントをもとに考えればよいのでしょうか?

 

ポイントは2つあります。

 

まず一つ目に確認したいのがお家の断熱性能です。

リビングは多くの人にとって、一番リラックスができる空間です。

せっかくの家族団らんのスペースが寒くて(暑くて)過ごしにくい場所になるのは避けたいですよね。

 

次に大事なのが、ご家族の、特にご夫婦のご家族とのかかわり方の価値観です。

先ほど、リビング階段では特にお子さんとのコミュニケーションをとる機会が多くなるのがメリットだと書きましたが、ご家庭によってはお子さんの自主性を重んじる場合もあることかと思います。

 

そういった価値観の場合はリビング階段ではなく、全体の動線がよくなる場所に階段を設置してもらうべきでしょう。

 

お子さんがいる=リビング階段が正解

 

ではありませんので、この部分はご夫婦での話し合いが必要となりそうです。

 

また、住宅業者からのデザイン的な提案でリビング階段を提案されることもありますが、これまで確認をしてきたメリット・デメリットを踏まえた上で、ご自身で自分たちにあった設計かどうか検討をすることをおすすめします。

 

【まとめ】人生のこれからに向けたリビング階段を考える

 

・リビング階段のメリットは「空間の広がり」、「光のとりいれやすさ」、「子供とのコミュニケーションの促進」

・リビング階段のデメリットは「リビングが寒く(暑く)なりやすい」、「電気代が高くなりやすい」だが、断熱性能に気をつけることで解決することができる

・メリットは魅力的に思えるが、自分たちの理想の暮らしに必要なものかどうかをしっかりと検討してとりいれるかどうかを検討する必要がある

 

リビング階段について、迷っている方のお役に少しでも立てていたらうれしいです。

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